不動産を売却したいとき、即時買取にするか、仲介を利用するか、お悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、不動産を売却するときに利用できる即時買取についてご紹介します。
利用するメリットやデメリット、向いている人に関する情報もお伝えしますので、手持ちの物件を売りたい方は、ぜひお読みください。
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弊社へのお問い合わせはこちら即時買取とは?仲介を利用する不動産売却との違いは?
マンションや一戸建てなどを売りたいとき、通常は不動産会社に仲介を依頼します。
しかし、すぐに手続きを済ませたい場合には、仲介は不向きです。
このような場面に活用したい「即時買取」をご紹介します。
即時買取とは?仲介とは何が違う?
不動産の即時買取とは、一戸建てや分譲マンションなどを短期間で売買契約締結から引き渡しまでをおこなう取引方法です。
不動産会社の多くが手掛けており、家具や家電製品もそのまま引き取るケースも多くあります。
通常の取引では、売主が不動産会社に仲介を依頼し、販売活動をおこなって買主を探す方法です。
売買契約が成立し、引き渡しが完了すると、成果報酬として仲介手数料を支払います。
内覧会を希望する方とのやり取りの代行や契約書の作成業務を担いますが、手数料の上乗せはありません。
しかし、売却までに半年から9か月くらいを見込んでおかなければならず、短期間で売りたいときには不向きです。
即時買取では、短期間で取引が完了することから、成約までの期間に対する不満は解消できます。
そのうえ、不動産会社が買い取るため、仲介手数料が不要です。
ただし、仲介を依頼したときより、取引価格が周辺の相場よりも3~5割くらい安くなります。
即時買取と仲介の要素を持つ取引方法とは?
仲介を依頼したときのように売り出し、約束した期間までに買主が見つからなかったときは、買取に自動的に契約を変更できる取引方法もあります。
「買取保証」は、約束した期間に成約できると相場と同じ水準での価格になりますが、売れなかったときは買取価格での取引になる仕組みです。
仲介では、売れなかったときはどうなるか心配になり落ち着きません。
ところが、買取保証ではゴールを設定していることから、安心して買主探しができます。
とはいえ、販売活動をおこなうため、すぐに現金化できませんし、売買契約が成立したときは仲介手数料がかかり、全額が手元に残りません。
また、販売活動中、思うほど集客できないときは、「買取したいから販売活動をしないのでは」と疑心暗鬼になってしまいます。
期間内に成約できれば納得できますが、成約できない場合は不満が残る取引方法です。
即時買取を利用する不動産売却のメリットとデメリットは?
仲介や買取保証よりも即時買取を選ぶのは、短期間で現金化できるメリットがあるからです。
スピード重視のメリットにくわえ、デメリットも知ると、さらに違いを理解できます。
メリットは必ず取引が成立する安心感
仲介や買取保証など一般の方を相手にする取引では、売買契約を締結しても、住宅ローン審査が通過できないなどの理由で契約破棄になる場合もあります。
しかし、即時買取は取引相手が不動産会社であるため、特段の理由がない限り、取引が途中で取りやめにはなりません。
また、事故物件など、買い手がつきにくい物件でも取引が成立する点もメリットです。
共用部分で事故や事件が発生したマンションは、専有部分とは無関係であっても購入希望者が見つかりにくく、簡単に売却できません。
通常の販売スタイルで売れる可能性は低いことから、販売活動は無駄になってしまいがちです。
このようなケースこそ、すぐに買い取ってくれる取引を活用しない手はありません。
契約不適合責任への準備も不要!
個人が相手の場合は、契約不適合責任に基づく賠償請求に備えた準備が必要です。
事前に把握している物件の劣化や損傷を残らず伝えなければなりませんし、漏れがあったときは契約破棄や賠償請求を受ける可能性があります。
請求を受けないために、ホームインスペクション(住宅診断)を受けるなど、時間や費用も惜しまない姿勢が大切です。
ところが、即時買取では、不動産会社が取引相手になるため、契約不適合責任に基づく請求を受ける心配はありません。
売却にかかる手間も出費も削減できます。
デメリットは相場よりも安い取引価格?
即時買取は、短期間に現金化できる反面、相場よりも安い価格での取引になります。
そのうえ、ホームインスペクションをおこなう費用もかかりませんし、室内の片付けや内覧会の対応などの手間も不要です。
不動産会社に支払う仲介手数料もゼロ円になるなど、メリットの多い売却方法です。
仲介や買取保証による支払いと比較すると、極端な安値になってはおらず、不利益にはなりません。
売却価格が相場よりも安いとはいえ、出費がほとんど発生しない点を考慮すると、デメリットというほどの損はない取引です。
即時買取を利用した不動産売却が向いているケースは?
短期間で取引を済ませたい方や不動産売却により現金を調達したい方は、即時買取が向いているケースです。
その他、家や土地を相続したときなど、かんたんに分割できない財産を公平に分配するときにも役立ちます。
スピード重視の取引を希望するケースには向いている!
海外への転勤など、手続きをすべて完了したい日にちが明確な方には、即時買取が向いています。
売却に時間をかけたくない方やまとまったお金を指定日までに調達したい方も、使いたくなるケースです。
権利証などの必要書類が揃っていれば、取引成立までの期間をさらに短縮できます。
家電製品や大型家具の処分もおこなう会社も多いことから、荷造りや引っ越しに時間をかけたくない方も向いているケースです。
時間にゆとりのない方は、目標日までに手続きがすべて完了できるか確認を取ってから、交渉を始めましょう。
転職して生活スタイルが変わった方も向いている?
社宅や社員寮のある会社に転職した方は、今の住まいが不要になるため、即時買取が向いています。
実家など住み替え先を確保できているケースも、不動産を短期間で処分できる取引に向く方です。
引っ越してしまうと、今の住まいを売却する時間が確保できません。
しかも、空き家になっても固定資産税などを納税しなければなりませんし、維持管理作業をおこなうなど手間もかかります。
新しい生活への資金を確保するためにも、必ず契約どおりに現金化できる取引は役立つケースです。
離婚などで共有名義の物件を処分したいときも使える?
共有名義で購入した不動産は、離婚したときには名義変更や分配などの手続きが必要です。
一戸建てやマンションを分配したいと思っても、玄関やキッチン、トイレなどを他人名義にしてしまうと、住居として利用できなくなります。
そこで、売却して現金化すると、1円単位まで公平に分割が可能です。
離婚以外では、相続したときや兄弟で共有している物件を処分するときにも役立ちます。
注意点は、対象となる不動産に抵当権を設定しているときです。
住宅ローンを一括返済するなどしなければ売却できないため、融資を受けている金融機関に相談して抵当権抹消登記をおこなってから、不動産会社と交渉しましょう。
まとめ
マンションや一戸建てなどの即時買取とは、短期間に売買契約から引き渡しまでが完了できる取引です。
売却先は不動産会社となるため、取引が不成立になる心配はありませんが、相場よりも安い価格になります。
住み替え先を確保して販売活動にかける時間を確保できない方や現金化を急ぐ方に向いている売却手法です。
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