不動産を購入する際、現金一括購入するか住宅ローンを組むか迷う方もいるのではないでしょうか。
現金一括購入すれば、ローンの金利を払わなくて済みますし、他のことにお金が使えるかもしれません。
しかし、一見メリットが多いように思われる現金一括購入ですが、実は注意しなくてはならない点もあります。
ここでは、不動産の現金一括購入に関する情報をお伝えします。
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弊社へのお問い合わせはこちら不動産を現金一括で購入するメリットとは?
夢のマイホームを現金一括で購入すると数々のメリットがあります。
金銭面はもちろん、手続きに時間が取られる窮屈さもなく、デメリットはないように思えるかもしれません。
実際、現金一括購入するメリットは大きいといえます。
不動産を現金一括で購入しようか、住宅ローンを組もうか迷っている方は、まずはメリットを理解して選択するのも方法です。
早く入居できる
不動産を現金一括購入すると、住宅ローンを組むより早く新居に入居できます。
住宅ローンにはさまざまな書類を用意したり、審査があったりと大変です。
審査は事前審査・本審査と2段階に分かれているため、時間がかかります。
事前審査は3〜4営業日、本審査は1週間程度、人によっては3〜4週間を要します。
さらに不備があると審査に通らない恐れもあり、最初から現金一括にしておけばよかったと後悔する方もいるはずです。
もちろん審査が終わるまで入居はできませんから、住宅ローンが通らなかった場合、手続きにかかった時間が無駄になります。
また、住宅ローンの審査に通ってもさらに住宅ローンの契約締結があります。
これには30日〜40日もかかるため、決してスムーズな入居とはなりません。
住宅ローンを組まなくて済む
住宅ローンを組むためにはたくさんの書類を用意し、厳しい審査に通る必要があります。
やっと通った住宅ローンも、長期にわたってローンの返済をしていると、途中で怪我や病気のために支払えなくなる可能性もゼロではありません。
現金一括で購入しておけば、将来支払いが困難になるかもしれないという不安がなくなります。
また、マイカーや他のローンが組みやすいのもメリットです。
さらに、団体信用生命保険の加入が不要な点も特徴のひとつとして挙げられます。
団体信用生命保険とは、住宅ローンを組んでいる世帯で契約者が返済途中に支払い能力を失った場合、残債を保険金で賄える制度です。
現金一括で支払っている場合は、返済が不可能になる心配がありません。
したがって、団体信用生命保険への加入が不要になります。
金利や手数料が浮く
住宅ローンを組むと、元金と金利を支払うことになるため、返済がスタートしたばかりの頃は、金利ばかりを支払っていて、元金がなかなか減らないといった不安も生まれます。
2022年は住宅ローンの低金利時代でしたが、物価の上昇とともに金利が引き上げられる可能性があります。
これまでは何の問題もなかった返済額が、物価の高騰に伴い急に高額になる可能性も考慮に入れなくてはなりません。
また、住宅ローンには借入金額に関わらず、一律で事務手数料が課せられます。
借入額が小さい場合は、損しているように感じる場合もあります。
そんな心配や不満も現金一括で購入していると感じることはありません。
不動産を一括購入するときの注意点とは?
メリットが多いように思える現金一括購入ですが、実行するにはいくつかの注意点を理解しておきましょう。
今は余裕があると思っていても、将来思わぬ形で後悔するかもしれません。
これから家族にかかるお金を考えて、無理のない支払い方法を選んでください。
住宅ローン控除が受けられない
住宅ローンを利用しないので、当然住宅ローン控除が受けられません。
住宅ローン控除とは、借り入れをして新築住宅の取得・増改築をした場合、年末のローン残高の1%を所得税から控除する制度です。
入居した時から最大13年間所得税・住民税が安くなるため、これが利用できないとなると大きなデメリットに感じる方も少なくないでしょう。
貯金が減る
住宅の価格は決して安いものではありません。
それを現金一括で支払うのですから、当然貯金は大幅に減ります。
支払いを済ませてから、急に入り用になっても困らないようにしておかなければなりません。
住宅を買うために必死に貯蓄をしてきた方にとっては、達成感が大きく、これからの貯蓄に力が入らない恐れもあります。
子どもの学費や医療費など準備しておかなければならないお金がなくなり、不安に思う人もいるはずです。
もし、現金一括での支払いに余裕が感じられない場合は、多額の頭金として使う方法もあります。
頭金を多く準備できれば、ローンの支払額も減額できて無理がありません。
税務署調査員が入る可能性
不動産を現金一括で購入すると、税務署からお尋ねの文書が届くことがあります。
お尋ねを受ける方は、年齢・年収に合わない高額な不動産を購入した方、住宅ローンを利用しなかった方です。
現金一括で購入した方すべてに送付しているわけではありません。
ランダムに送付している文書ですので心配は無用です。
尋ねられる内容は、購入者の個人情報・共有で不動産を持つ場合は共有者の個人情報・購入した不動産の詳細など10項目程度の質問が書かれています。
これに正確に回答すれば問題はありません。
記入漏れや誤記入は誤解の元です。
慌てず、しっかりと回答し、返送してください。
不動産を一括購入する諸費用や手順は?
不動産を現金で一括購入する場合は住宅ローンを利用しませんので、手数料はかかりません。
では、その他にどんな諸費用が必要なのか疑問に思っている方もいるはずです。
ここでは、現金一括で不動産を購入する際の諸費用と流れについてご紹介します。
現金一括購入する諸費用
不動産を売買する際は登記が必要となり、登記免許税がかかります。
登記する際に司法書士などに代行を依頼した場合は、司法書士に対しての報酬が必要です。
また、収入印紙代や仲介手数料なども発生します。
仲介手数料は物件の価格によって異なります。
不動産を購入する際、手付金が発生するという話をよく耳にしますが、住宅ローンの融資前に支払うお金のことをいいますので、現金一括での購入には関係ありません。
必要な書類
現金で不動産を購入する際に必要な書類は、本人確認書類と印鑑、通帳やキャッシュカードです。
また、不動産を登記するときには住民票や印鑑証明書が必要になります。
住宅ローンを組む場合は、金融機関に提出する書類を用意しなければいけないため、現金での支払いは準備しておくものが少ないといえます。
不動産を現金一括購入する手順
不動産の購入の申し込みをすると、売主と買主との間に売買契約が結ばれます。
その後、引き渡しをします。
住宅ローンを利用するとさまざまな審査があり、日数がかかるのに対して、現金一括購入はたった3ステップで完了するわけです。
資金があり、計画もしっかりと立てているのであれば、現金一括購入は売主にとっても買主にとっても楽に取引ができます。
多額の貯蓄を支払っても不安がない場合は、現金一括での購入がお得といえます。
まとめ
現金一括で不動産を購入する場合、堅実な資金計画があれば住宅ローンよりも簡単です。
生活費・養育費・学費はもちろん、急な出費にも対応できるかどうか夫婦・家族でしっかりと話し合いましょう。
無理のない納得の支払い方法で、夢のマイホームを手に入れてください。
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