住宅の購入を検討している方で、資金の少ない方や住宅ローン審査に通る自信がない方は親子リレーを使い住宅ローンを組むことをおすすめします。
ただ、初めて親子リレーという言葉を聞く方もいると思うので、この記事では、住宅ローンを組む際に利用される親子リレーとはなにか解説していきます。
また、仕組みやメリット・注意点についても紹介していくのでぜひ住宅ローンを組む際の参考にしてください。
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親子リレーがどのようなものかわからない方もいると思うので、親子リレーとは何か紹介していきます。
親子リレーとは
親子リレーとは、親子で住宅ローンを契約し、リレー形式で返済していく住宅ローンのことです。
基本的な流れとしては、融資が始まって数十年を親が支払い、残りの数十年を子供が引き継ぎ返済していく方法になります。
このように、ローンを親子でリレーしているように見える様から親子リレーと呼ばれるようになりました。
親子リレーを利用するシチュエーション
親子リレーを利用するシチュエーションには、主に3つの状況が考えられます。
まず1つ目は、子どもひとりでは住宅ローンを契約できない場合です。
子どもの収入だけでは返済が間に合わない場合や、子どもの年収や勤続年数ではローンが組めない場合に利用します。
2つ目は、親がひとりで住宅ローンの契約ができない場合です。
1つ目とは逆で、親が高齢であることや収入面で不安がある際に、子どもに協力してもらいローンを組む場合があります。
3つ目は、親子ともにひとりでは住宅ローンが組めない場合です。
ひとりではローンを組めなくても、親子でローンを組めば審査に通る際に使用されます。
どのシチュエーションでも言えることは、ひとりではローンの審査に通ることが厳しい場合や、支払いができない場合に使うということです。
親子リレーとペアローンの違い
親子リレーとよく似た制度にペアローンというものがあります。
二つは似た制度として扱われていますが、その内容は大きく異なるものです。
親子リレーでは、住宅に対して1つの契約を結び親子で順番に履行していきますが、ペアローンでは1つの住宅に対して、親子でそれぞれ(2つ)ローンを組み、返済していきます。
そのため、ペアローンでは2つの契約を結ぶ手間とお金がかかります。
また、2つの契約をそれぞれで結ぶので、どちらか片方が審査に落ちた場合などはペアローンを利用して住宅を購入することはできません。
ただ、ペアローンを組む場合は、親子リレーよりも完済までの時間が短く済むので、両者がそれぞれで契約を結べるようであればペアローンで契約するのもアリでしょう。
親子リレーの契約条件
親子リレーを使い住宅ローンを組む場合は、大きく3つの条件があるので紹介していきます。
1つ目は、親子ともに一定の収入があることです。
親子では、リレー形式でローンの返済を行うので、それぞれに一定の収入がなければ審査に通ることはありません。
ただ、状況によっては収入が安定していない場合でも親子リレーを利用できるケースがあります。
たとえば、子どもが就職したばかりで収入が少ない場合でも、支払いが始まるまでに一定以上の収入が見込めるようであれば、利用できる場合があります。
2つ目は、同居の有無についてです。
これは契約する金融機関などによって異なりますが、親子で契約する場合、購入した住宅に親子で同居しなければいけない場合があります。
もし、金融機関が提示する条件を満たせない場合は融資が受けられなくなるので、事前に金融機関ごとの条件を確かめておきましょう。
3つ目は、団体信用保険への加入です。
団体信用保険とは、契約者の万が一に備えた保険のことで、近年はこの団体信用保険への加入が必須条件となっているケースが増えてきています。
この団体信用保険は一般的に誰でも加入できますが、心臓病やガンの診断を受けている場合は、加入できないことがあるので、親子ともに重い病気などがないことを確認したうえで利用してください。
住宅ローンを親子リレーで組むメリット
ここでは、親子リレーを組むメリットを紹介していきます。
契約者ひとりに対して高額な収入を求められない
1つ目のメリットは、高額な収入を求め得られない点です。
ひとりで住宅ローンを組む場合は、二人で契約をする場合よりも求められる条件が低くなる傾向があるので、ひとりで契約する時よりも条件が甘くなることがあります。
そのため、収入がそれほど多くない方でもローンを組みやすいといったメリットがあります。
住宅ローン控除をそれぞれ利用できる
2つ目のメリットは、住宅ローン控除をそれぞれ利用できる点です。
住宅を購入する場合、住宅ローン控除という制度を使い10年間の間、税金の支払いを控除できます。
そして、親子で契約する場合は、親子それぞれでこの控除を受けられるので、ひとりで住宅ローン控除を受けるよりもお得になることがあります。
また、子どもに関しては、自分の支払いが始まる前から控除を受けられるので、この点は非常に大きなメリットと言えるでしょう。
高齢でもローンを組みやすい
3つ目のメリットは、高齢の方でも住宅ローンを組みやすくなるという点です。
基本的に、住宅ローンは70歳から80歳までに完済しなければいけないため、60歳で住宅ローンを組むことは非常に難しくなっています。
しかし、親子で契約する場合は、親が高齢になってから返済を引き継げるので、長期間にわたりローンを組めるようになります。
ローンの契約期間が長くなれば、毎月の返済額を抑えられるのでこういった点もメリットと言えるでしょう。
親子リレーのデメリットと注意点について
続いては、親子リレーのデメリットと注意点について解説していきます。
新規ローンを組めなくなる場合がある
1つ目のデメリットは、新規ローンが組みにくくなるという点です。
親子リレーでは、子どもは連帯債務者という扱いになるため、例え自分が返済していない期間でも新規ローンを組みにくくなります。
例えば、自動車を購入する場合や大きな買い物でローンを組む際は、住宅ローンが枷となることがあるので子どもは特に注意が必要です。
返済中に親が亡くなるリスクがある
2つ目のデメリットは、返済中に親が亡くなるリスクがあるという点です。
高齢の方でも住宅ローンが組みやすくなるというメリットがある一方で、高齢であるが故に亡くなるリスクも高くなるので注意しなければいけません。
万が一、返済早々に親が亡くなった場合は、子どもひとりで多額のローンを返済していかなければいけないので、こういったリスクは頭に入れておきましょう。
相続問題に発展する
3つ目のデメリットは、相続問題に発展する可能性があるという点です。
親子リレーでは、住宅ローンの半分ほどを親が支払うので完済後の相続権は子ども全員が対象となります。
そのため、相続権がある兄弟などが権利を主張してきた場合はトラブルになる場合もあります。
万が一、相続トラブルになると非常に面倒ですので、あらかじめ相続に関する話し合いをしておきましょう。
まとめ
親子リレーとはどういった制度なのか解説しました。
便利な親子リレーですが、メリット・デメリットを理解したうえで利用しなければ、面倒な問題を抱える場合があるので、しっかりと内容を理解したうえで契約するようにしてください。
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